FC2ブログ
 
■プロフィール

Keeju

Author:Keeju
故.ルイス・ジョンソンを神と崇める中年ベース親父。ライフワークとしてルイス風チョッパーのフォロワーを目指す。

製作スピードは人一倍遅いが、ときどき模型寄り。

実はすでに五十路ナリ。


※本文と関係のないコメントや不審なリンク付きのコメントは、悪しからず削除させて頂く事があります。

■FC2カウンター

■最近の記事
■カテゴリー
■最近のコメント
■リンク
■メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

■最近のトラックバック
■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■月別アーカイブ

■RSSフィード
バッファロー号 ファクト その二
さて、バッファロー号の真実、続きです。
今回はいよいよあのトレードマークについてです。

◎荷台イラストの秘密

『火曜日のあいつ』当時の美術スタッフで、栗山氏という方がいらっしゃいます。



栗山氏はTBSや東宝などに属さない、所謂フリーランスの美術スタッフ。
先般、火曜日師匠のK口氏が直接お会いして話を伺ってきた所によると、バッファローのイラストデザインはこの栗山氏の手によるものだそうです。



以前このイラストについて、サントラLPにクレジットのあった箕輪氏のデザインではないかという記事を書いたことがありました。
それはそれでちょっと引っかかる部分もあるのですが、どうやら間違いだったようです。お詫びして訂正致します。m(_ _)m


で、このバッファローのイラスト、あの頃ならば絶対にペイントだろうと思っていましたが、なんとシール紙を貼っていたんだそうです(当時カッティングシートってあったんでしょうか?)。
それを裏付けるこんなエピソードがあります。

火曜日のあいつ、ドラマ第1話では設定上バッファローのイラストはまだ入っていません。



バッファローのイラストは新生中原運送店の仲間たちの団結のシンボルとして、第1話のラストで初めて荷台に描かれるのです。



しかしながら、オープニングタイトルバックのバッファロー号は既にイラストが入っていますね。



手順を普通に考えると、
◯まずイラストを入れる前段階の白箱バッファロー号を製作 → 第1話の撮影 → 撮影終了後にバッファローのイラストを施す → 完成形バッファロー号でタイトルバック用の空撮を敢行ー
という段取りを思い浮かべますが、実際は想像を遥かに超えていました。

現実はこうです。
◯イラスト入りバッファロー号完成バージョンを製作 → ヘリによるタイトルバック用の空撮 → その後イラストを一旦剥がす(!)→ 白箱状態にして第1話の撮影 → 第1話撮影終了後、速攻でイラスト貼り直し → 第2話以降の撮影ー
と、ちょっと信じがたいですが、このような流れだったそうです。

おそらく、イラスト全体のバランス確認や細部の検討、また番宣資料の撮影などで、本編クランクイン前に、一旦バッファロー号の完成形を作る事は必須だったのでしょう。
大型トラックの荷台三面に描かれた巨大なイラストをピースに分割し、貼って剥がしてまた貼ってというのは考えただけでも相当な労力だと思うのですが、それでも撮影スケジュールなど諸々の事情により、上記のような段取りが最善との判断に至ったようです。

まぁ最終的に美術スタッフにシワ寄せが行ってしまったような感じですね。


ちなみにタイトルバックの空撮シーン(オープニングとエンディング)は東名高速道路下り線、主に静岡の富士川SA~蒲原~由比~興津あたり。

由比付近





蒲原の段違い





薩埵峠付近





興津川





更にこの先を進んでいくと第1話のロケ地である焼津がありますが、東名空撮と焼津ロケを同じ日に行ったのかは不明です。
実は第1話の中で焼津からの帰路で白箱バッファローの空撮シーンが少しあるのですが、この辺りの事は現在検証中なので何か発見がありましたらまたの機会にレポートします。

とにかく無茶振りをされた美術スタッフの方々、ご苦労様でした。


◎冷房車

拙作のバッファロー号はドラマ初期を参考にしておりますが、バッファロー号に当初エアコンは付いていませんでした。
前述のように北海道出身ということで、そもそも必要なかったのかも。



そんな訳で初期仕様でエアコンのステッカーは間違いです。(しかも本来は左側_| ̄|○)

ドラマ収録も涼しいうちは良かったのですが、だんだんと暑くなってきます。たまたま撮影の見学に来ていた三菱ふそうの関係者の方が、汗だくで車内演技をする役者さんを見てこりゃいかんと。FUには快適なエアコンの設定もありますよ的なアピールが必要と考えたーーのかどうか定かでないですが、エアコンの取り付けを申し出てくれたとの事です。(瀬戸氏談)

そのエアコン車のステッカーに関する変化が顕著なのが第16話『トラックラリー 夜明けのコーヒーに気をつけろ』の回。
回全体を通してエアコン車のステッカーがあったり無かったりしています。





実はこの回、特撮でなく実車で渡河を強行するシーンがあります。
比較的浅い川ではありますが、水に思い切り突っ込んだバッファロー号はラジエターにダメージを食らってしまいました。
本編では何事もなかったかのようにラリーを継続するのですが、実際にはファンとラジエターが干渉してカラカラと異音が出ている状態。

おそらく三菱の方に修理に出したと思いますが、エアコンステッカーの出現時期を考えると、このラジエター修理の際、ついでにエアコン取り付けを行なったのではないかと想像できます。

◎追加されたエアホーン

さてバッファロー号。シンプルな初期の仕様に対し、番組中盤からはルーフキャリア左右に赤いエアホーンが、アンドン周辺にはマーカーランプが追加されています。





本来なら支払いカツカツの中原運送店に、エアホーンなんぞ取り付けてる余裕など無いはずなんですがね。

ではどんな経緯で追加されたのか?
実は前述のラジエター修理のように整備などで三菱に出した際、好きモノの整備士が気を利かせて何かしら余計な物を取り付けてきたようなんですね。(瀬戸氏談)

『絵が繋がらないからキャリアの内側に付けて』と意見するも『こっちのほうがかっこいいから』と、あの位置に取り付けられちゃったのだとか。(瀬戸氏談)
それでもNGとならず、そのままで撮影が続行された事はなんというか良い時代だったんだなぁ。
(マーカーについては、夜間あまりに地味なので東宝側が付けたと言う説もあり)

ちなみに第11話の時点ではエアホーンのみ追加されていました(メッキ仕様だったのね)。



◎か-3636とは?

バッファロー号本来のナンバーと、


お馴染みの劇用車ナンバー(手書き)。


放送当時は本物だと信じていたので「か-3636」とは「火曜、見ろ見ろ」と読める、偶然にしては上手い数字だなと思っていました。その後、劇用ナンバーだったという事実が判明してからは、語呂合わせ説は想像から確信に変わりました。
が、真相は違いました。

瀬戸氏によるとその読み方は「サブロク サブロク 」。
オイチョカブで言う所の一番良しとされる数、9=カブとなる数字の組み合わせなんだとか。

花札好きな美術スタッフが、ドラマヒットのゲンを担いで(?)付けたナンバーだったのでした。

◎原作本の作者は…

さて最後に。バッファロー号の話ではありませんが、この本について。



一応原作本とされてはいますが、ドラマの脚本はすべて書き下ろしなので所謂原作というものは存在しません。
この本に書かれているエピソードはいずれもドラマ放送されている話に準じているのですが、登場人物やシチュエーションなど若干設定の異なる部分があり、シナリオともちょっと違います。

シナリオの前段階の脚本とか原稿とかをノベライズしたのかな?と勝手に想像したりしていますが、火曜日のあいつの脚本って数名の方が書かれてるんですよ。

そうすると疑問なのがこの本の作者「祖師谷大三」氏。
火曜日のあいつの脚本家にこのような方はおらず、この名前で検索かけても一切ヒットしません。

じゃあ一体誰なの?

実は当時特撮を担当していた「日本現代企画」が東京都狛江市に、中原運送店のセット撮影などを行なっていた「国際放映」が世田谷区砧にありました。
で、その近くに「祖師谷大蔵」という駅がありましてですね…





お後がよろしいようで。m(_ _)m

スポンサーサイト





火曜日のあいつ | 23:54:08 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
素晴らしい
これは深い考証ですね~
感服いたしました。
また静岡へ行った際にはぜひお話聞きたいです!!
2019-06-25 火 19:14:02 | URL | hiro2 [編集]
マニアック過ぎましたか
hiro2さん、こんちは〜。
今回はちょっとマニアック過ぎましたね。これらの情報全て、火曜日師匠のK口氏によるところが大きいのです。
来年の静岡の前に、もしかしたらお会い出来る機会があるかもです。
2019-06-27 木 22:19:29 | URL | keeju [編集]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する